閉会のご案内

  

             

 

 平成3(1991)年年3月、設立された全国交通事故遺族の会は、平成24(2012)年の12月末日をもって、21年間にわたる全ての活動を休止し、閉会しました。

 20年を超えるような自助団体の存続は、交通事故だけに限らず、あらゆる分野においても稀有な例として、今後とも長く語り継がれていくことでしょう。

 自らの悲しみを乗り越えて、この会を立ち上げた井手渉(元)会長、そしてそのご家族に対して、心からお礼を申しあげます。
 遺族の会会員は、文字通り全国津々浦々におよび、最盛期にはその数も1000名を超えました。

 「遺族による、遺族のための会」を合言葉に、会員間の心の支え合いの場を提供してきました。また大切な家族の命をうばった交通事故を無くすため、事故防止活動にまい進しました。

  被害者対策としての法律の整備や、自賠責保険制度などの被害者支援制度の改善に取り組んできました。

 こうした運動の成果だけとは言えませんが、交通事故死だけを見るかぎり、その数はピークの4分の1にまで減少してきています。

 

             

 

 しかし皮肉なことに、交通事故死の減少は、当然のことながら遺族数の減少であり、また会の基盤の衰退ともなりました。「どこにも所属せず、誰からも金銭的支援を受けない」という会是にこだわってきた遺族の会は、事業活動の継続すら危ぶまれるようになりました。

 会の継続を最優先課題として奮励してきましたが、結果を出すには至りませんでした。活動を支えてきた、メンバーの高齢化も背景にあったことは否めません。
 誰にも迷惑をかけないうちに、自らを整理するという方針に切り替え、今日の結果に到達しました。

 会の存続を願う会員の期待にこたえられず、本当に申し訳ないと思っています。こうした状況をご理解いただき、ご承認いただきたいと思います。

 この会に参加くださった遺族会員、また会を支えてくださった各方面の皆さま方全員に、この場を借りて、厚くお礼を申し上げます。